あん摩・マッサージ・指圧の違いって?

あん摩やマッサージ、指圧という言葉はきいたことがあると思います。
しかし、その違いを正確に言える人は少ないと思います。
これらの手技には、それぞれ施術の方向性の違い・対象とする組織に違いがあります。

まず、あん摩は衣服の上から遠心性(中心部から末端の方向性)で行います。揉(も)み・捏(こね)ねる手技をメインとし、主に筋肉の硬さをほぐし血液循環を改善させる効果が期待されます。

マッサージは滑剤(オイルやパウダーなど)を用い皮膚に直接、求心性(末端から中心部の方向性)で行います。擦(さす)る手技をメインとし、主にリンパの流れを促進させる効果が期待されます。

指圧は衣服の上から遠心性で行います。ツボなどのポイントに対して一点圧を加え、主に押圧刺激による反射作用で、筋肉や神経などの調整が期待されます。

このようにそれぞれの特徴、利点があります。しかし、最近はすべてを含めてマッサージと呼ぶことが増えているようです。
当院でも最近の風潮に従い、衣服の上から行うものに対してもマッサージという言葉を使っておりますが、臨床の場では症状などに応じて使い分けております。
これらの手技の違いを知っていれば、自身の受けている施術がどれに分類するのか判断できます。そして、その違いをしっかりと説明できる治療院は、信頼のおける治療院だと思いますので、ぜひ治療院選びの参考にしてみてください。

また、これらの施術にはあん摩マッサージ指圧師という国家資格が必要ですので、ご注意ください。日本あん摩マッサージ指圧師会HP

小金井グリーン鍼灸治療院  副院長 菅井