予防医学としての針灸マッサージ

患者さんと話していて、針灸マッサージの本来の役目は予防医学であるというお話をすると、多くの方が驚かれます。

薬用酒メーカーのCMなどで『未病』という言葉を耳にされた方もいると思いますが、本来はこの『未病』に対して治療を行うとことも針灸マッサージの役目なのです。
『未病』とは東洋医学の用語で、病気になる少し手前の状態を意味します。あまり気にならないけど少しだけ体が重い、
体の末端の血の巡りが悪い気がする、やる気が起きない、寝ても寝足りないなど一般的には病気と診断できないが、病気の予備軍として現れる様々な症状が『未病』です。
針灸マッサージはこの『未病』を治療して、病気にならないように、またつらい症状が現れないような元気な体にするというのが本来の目的としてあるのです。

病気にまだなってないのにその予防のために時間を作りお金を払うのは馬鹿らしいと考える方もいるかもしれませんが、大きな病気になってから治療を始めると、より高額な治療費を払うことになってしまうかもしれません。最近、アメリカなどで医療費の削減のため、予防医学に対する関心が高まっており、針灸マッサージも積極的に予防医学の一環に取り入れようという動きがあります。長期的な視点でみると予防医学に重点を置くことがトータルでかかるコストの軽減につながると考えられているようです。

また、特に針灸は“症状がつらい時の最終手段”として考えている方が多いようですが、針灸本来の役目からすると、症状がつらくなる前の予防や、健康状態を維持するというのが理想的な針灸治療の利用法だとされています。

しっかり働けて、しっかり遊べる時にこそ今後の健康を考え行動を起こすことが大切なのだと思います。何か重篤な病気にかかってからでは、健康を取り戻そうとしても大変な労力と費用がかかります。健康なときこそ出来る健康管理を始めてはいかがでしょうか。当院では予防医学としての針灸マッサージに力を入れており、定期的な来院がしやすいプランもご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

小金井グリーン鍼灸治療院