漢方薬と鍼灸治療

「漢方薬と鍼灸治療は、同じ東洋医学なので考えも似ているのですか?」という質問をされることがあります。

これはどちらも中国伝統医学(東洋医学)をベースに病気の診断や治療方針を考えるという点で同じであると言えます。
違いとしては、服薬で治療するかツボ(治療穴)を用いて治療するのかという点です。ツボは臓腑(内臓)と繋がっており、ツボを刺激することで関連する臓腑に効果をもたらすことができます。
つまり、服薬で体の内側から臓腑に作用させるかツボを用いて外側から作用させるかの違いと言えます。

例えば生理不順や足腰の冷えなど婦人科系の症状によく処方される、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)という漢方薬は効能として気や血(中医学でのエナルギーと栄養)を充実させ体の末端まで巡らせる効果があります。
同じ症状に対し鍼灸で治療をする場合も同じように、消化器系と関連のあるツボを刺激して食べ物から栄養を効率よく摂取できるようにし、さらに気血の運搬機能を高めることで体の末端まで気血を巡らせます。
このように治療法こそ違いはありますが、病気に対しての考え方や治療の方針は気血の巡りを改善するという点では同じです。

漢方薬にも様々なものがあり、鍼灸治療で用いるツボも組み合わせ方などにいくつものパターンがあるため、一概にどちらが優れているということは言えません。
症状に応じておススメ出来ることはありますが、当院では、漢方薬と鍼灸治療の併用が一番のおススメと考えております。

気になる症状についてご相談がある場合はお気軽にお問い合わせください。

小金井グリーン鍼灸治療院